ヴァリスⅣ(PCE)【感想・レビュー】
【PCE】
12月に1~3までをパックしたヴァリスCollectionが発売予定のアクションゲームシリーズ4作目(PCEでの発売順では3作目)。今回もプレイしたのはPCエンジン版。Ⅳのタイトル画面は妙にしょぼい。
Ⅲで優子は天界に行ってしまったので今作では主人公はレナという夢幻界の少女に変更されている。
ビジュアルシーンはもちろんフルボイスだが、今作からキャラデザが変わったので印象もかなり変わった。どちらがいいかは好みの問題か。
今作にも前作に引き続いてキャラクターの切り替えシステムが採用されている。主人公のレナはスライディング(下+Ⅱボタンに操作が改善)、妹のアムは2段ジャンプが可能。
途中から加入するアスファーはなんとシリーズ初の男性のプレイアブルキャラクター。彼は特殊アクションは持っていないが地形効果(針の山や動く床など)を無視して進むことができる。
MPがアイテム取得による回復ではなく自動回復となったのは良い変更だと思う。MPゲージが赤になるまで溜めると強力な全体魔法を唱えることができるが、最大MPが減ってしまうので注意。
ステージはⅢよりもさらに難しくなっている。一部の箇所はゲームバランスとして明らかにおかしいほど難易度が高いところもあると感じた。
ジャンプで進んでいかなければならない箇所が多いため、2段ジャンプが可能で攻撃力が高いアムが一番使い勝手が良い。必要に応じてアスファーとレナに切り替える感じだが…正直、主人公のレナは弱いのでスライディング以外使いどころがない(笑)。
しかしその弱いレナを強制的に使用させられるステージが多く、最終的にはレナ1人で進めなければならなくなる。これが難易度が高くなっている主な原因のひとつだろう。
回復アイテムが結構出るので、落下さえしなければ一部を除いてなんとか進むことはできるのだが…Ⅳでは突然飛び出してきて絶妙な動きをする敵に叩き落されるシーンがかなり多くなった。忍者〇〇伝ほどではないが、ちょっと間違った難易度の上げ方だと思う。
今作ではパワーアップの状態でボスの強さが変わるシステムを採用。ボス戦でやられてしまってパワーダウンしてしまっても相手も弱くなるため大丈夫ということだが…
実際のところ、こちらが最強状態だと避けられない攻撃をしてくるボスが多いのでめちゃくちゃ強く感じる。中にはわざと死んでボスの攻撃パターンを減らさないとほぼ倒すのが不可能なボスもいる。
まあ、一度死んだとしても倒せるのならそれでバランスとしては成り立っているのでいいと思う。ただ、ラスボスだけはちょっとHPが多すぎると思う。毎度言ってる気もするが。
ヴァリスCollectionにはなぜかこのⅣが含まれていないのはSUPERヴァリス 赤き月の乙女(ヴァリスⅣのSFC版)がSWITCHで配信予定だからだろうか?ニュースになってからもう結構経つが未だに国内では配信されていないけど…
アクション性は進化しているが即死覚えゲーに近い…というかいくつかの箇所は即死ゲーそのもので難易度の上げ方としては悪いやり方だと思う。ステートセーブや巻き戻しの出来ない状態でのクリアは至難の業だろう。ストーリーもⅢで完結したものを無理やり引き延ばした蛇足って感じ。それでも一応シリーズなのでヴァリスCollectionに入れておいて欲しかったところだ。
スコア:55点(100点中)判定:凡ゲー
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あくまでも個人の感想なのであしからず。