NOel3 Mission on the line【感想・レビュー】
【PS・SS】
コミュニケーションゲームであるNOelの3作目。今作は1作目の登場人物や設定を使ったパラレルワールド的な作品。初代プレイステーションとセガサターンの両方で発売されているが、今回プレイしたPS版は一部の表現(パンチラ)に規制が入っている。
クリスマスイブに楽しそうにパーティーの準備をする女子高校生たちだったが…
謎のテロリスト集団により学校があるタワーごとジャックされて人質になってしまう!
寝坊して遅れていったために人質にならなかった眼鏡っ子(凄腕ハッカー)とともにJKたちを救い出すことになった主人公=プレイヤー。
ビデオ通話時のアニメーションは結構良く動いていい感じ(絶妙な脚の動き)。
会話システムは左上のゲージ内に出てくる言葉のボールを拾って、使う(あるいはあえて使わない)という1作目、2作目に比べると非常に簡素なものになった。
ゲーム途中からは他のヒロインたちも登場。
主人公とこの子が何となくいい感じっぽく、でも眼鏡の子は密かに主人公を思っている三角関係っぽい?
今作ではメインヒロインの3人の他にもサブヒロインが2人登場するぞ。
主人公の目的は3ーBの生徒たち全員の居場所を特定すること。
どこに誰がいるかを特定するためにカメラ付きラジコンを飛ばして写真を入手。部屋の数はかなり多く、時間制限もあるっぽいので攻略本なしだと1周目でメモしておいて2周目で完全クリアを目指す感じになりそう。
写真が届くまでには時間がかかるのでその間に学校のサーバーをハッキングしてデータを集めよう。ネットワーク上のセルを1つずつハッキングして進んでいくのだが…
このハッキングの際のインターフェースがかなり見づらく、全体マップ的なものもないため、自分が今どこにいるのか、どことどこが繋がっているのかが非常に分かりづらい。
隣り合ったセル同士でも実は繋がっておらず、別のエリアから迂回してこないと行けない場合も多いので余計に分かりにくい。これも1周目でメモして覚えるしかないだろう。
ハッキング自体も単調な作業であまり面白くはない。セルにウイルスが仕込まれていると正解の分からない3択クイズになって間違えたらやり直しになる仕様は鬱陶しい以外の何物でもない。
眼鏡っ子の作ったハッキングツールは使用しているとナノ(ハッキングツール)のヒットポイントが減っていったり、たまに遊んであげないと正常に機能しなくなったりと、かなり面倒。
なんとかハッキングに成功すると文章や写真、資料などのデータが手に入るのでこれをヒントに生徒を探していく感じか。しかし、どこに何のデータがあるかはやっぱり覚えるしかない。
ラジコンが帰ってきたら写真を確認。ハッキングで生徒たちのデータを入手していると個人の特定が可能だ。
正直、ゲームのメインコンテンツであろうハッキングや会話よりもデータを発掘するほうが楽しい。なかなかヤバいデータがわんさか出てくるので下手なアダルトゲームよりもエロいという話はあながち間違いではない。
おっと…
中にはここでは見せられないような写真も…PSでこんなもの発売してよかったのか!?っていうかこれは今の時代だとパンチラよりもはるかにまずいシロモノだ。何があるかは自分の目で確かめてほしい。
ちょっと君、コレどういうこと!?
ハッキングパートに関してはかなり単調で面倒だし、1周目でどこに何があるか覚えて2周目でなんとかするしかないようなゲーム性で、ハッキング時のUIがあまりにも見づらい&使いづらいのがかなりのマイナス点。あとは会話システムでどうしてもテンポが悪くなるためにやり直しが面倒という点もあり決しておススメとは言えないが、ビデオ会話のアニメは良く動くし、ヤバいデータの発掘など面白い部分はあるのでシチュエーションが好きな方は割と楽しめるかもしれない。
スコア:57点(100点中)判定:凡ゲー
(↑アマゾン商品ページ)
あくまでも個人の感想なのであしからず。