フォトカノKISS【感想・レビュー】
【VITA】
PSPで発売された「フォトカノ」を高画質化し追加要素を加えた完全版として2013年に発売された、TLS(トゥルーラブストーリー)の流れを汲む恋愛シミュレーションゲーム。このゲームはPS VITAのスクリーンショット昨日が全く使えないため、ゲーム内フォトセッションで撮った写真をアルバムに出力することしかできない。そのため私がゲーム内で撮った写真を使った簡易レビューでお送りする。
パッとしない高校生活を送っていた主人公が父からカメラを譲り受けたことによって少し積極的になり様々な出会いが…というストーリー。出会った少女のうちの一人と結ばれるのがゲームの最終目標だ。
ゲームの基本的な流れは学校内で好きな場所に行き、出会ったキャラと会話(ミニゲーム)、会話が弾めばキャラクターが写真撮影に協力してくれる(フォトセッション)といった感じ。そうしていくうちに好感度が上がっていき、色んなイベントが起こっていく。
キャラクター毎にそれぞれ違ったストーリーが用意されており、しかも各キャラに複数のルートがあってボリューム満点。ちゃんとTLSシリーズの伝統を受け継いでいる。もちろんサブキャラクターにもストーリーとエンディングが用意されているぞ。
ヒロインとなるキャラクターは全員魅力的。登場するキャラクターがみんなここまで魅力的な恋愛ゲームというのはあまりないかもしれない。もちろん好みの問題もあるだろうが、誰かしら気に入るキャラクターがいるはずだ。
フォトセッションではVITAのジャイロ機能を使って実際にカメラを構えているような感じで写真を撮ることができる。ポージングや表情などを指示することもできる。
おっと…
クリア後には好きなキャラを好きな場所で好きな服装で撮影することができ、なんとサブキャラクターともセッション可能だ。追加要素としてメインストーリーが終わった後のアフターストーリー「ラブラブデイズ」も収録。
被写体のキャラが表情を長時間キープしてくれずにすぐ止めてしまうとか、恥ずかしいダンスパートがスキップできないなどの要改善点はあるが、大きなマイナス点はないように思う。
めちゃくちゃゲーム性が高いとかめちゃくちゃ感動するとかではないが、全てにおいて高いレベルでよくまとまっている。PS4などに比べるとグラフィックはさすがに見劣りするが、VITAでもヒロインたちは十分かわいくて綺麗だ。
全体的に完成度が高く、ストーリーも大きな感動などはないが少しずつ仲が深まっていってドキドキする感じを味わえる。キャラクターも全員が魅力的で3Dのキャラクターを撮影できるフォトセッションも目の付け所が良かったと思う。7人のメインヒロインに複数のルート、サブヒロイン2人のエンディングに後日譚まで遊べてボリュームも満点。恋愛シミュレーションが好きな人にはオススメ。
スコア:90点(100点中)判定:名作
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あくまでも個人の感想なのであしからず。