夢・色いろ【感想・レビュー】
【PS】
初代PSで発売されていた恋愛シミュレーションゲーム。開発・販売はフェザードというところらしいが、同名の芸能事務所と関係があるのかどうかは不明。
このゲームでは主人公は男女両方から選ぶことができる。男性主人公だと女性キャラクターと、女性主人公だと男性キャラクターと恋愛関係になることができる。
なんと、1999年発売のときメモ2で話題となった名前をボイスで呼んでくれるシステムがすでに実装されている!!
絵が手抜きなのか、とりあえず雑。昔のゲームだとこのレベルでフルプライスというのはたまーにあったけど…
攻略できるキャラは多いが、絵が微妙なせいかあまり魅力的に感じない。同じような顔で同じような髪色のキャラが多いし、良くも悪くも普通のキャラばっかり。
ゲームのシステムは1週間の行動を決めてパラメーターを上げ、休日には女の子(女性主人公の場合は男の子)をデートに誘って好感度を上げるという、この手のゲームではよくあるタイプ。
しかし、なぜかこのゲームではパラメーターが表示されないので主人公のセリフやテストの点数から判断しなければならないのでとても遊びにくい。
各行動に成否判定があるのだが、休養やストレス解消にまで判定があるのもどうかと…一部の行動(おしゃれなど)は極端に成功確率が低いのもバランス的に問題だろう。
しかもイベントは極端に少ないので単調。たまにランダムイベントが発生するが、パターンがかなり少ないため同じものを何度も何度も見せられるのでうっとうしい。
デートイベントも毎回同じものばっかり…CGもほとんど用意されていない。全く楽しくないしドキドキもないのですぐ飽きる。
主人公は時々変な夢を見るのだが、何やらパラレルワールドでの主人公とヒロイン(ヒーロー)との関係が描かれている。これが「夢・いろいろ」ってことか。
夢の最後ではキャラクターがボイスで名前を呼んでくれるのだが「ウ……ル……タ……ロー」って感じで合成音声まるだしなのでむしろ悪夢である。なぜこのレベルで実装したのか?
で、結局この夢は特になんの意味もなく見せられるだけで現実世界の主人公やヒロイン(ヒーロー)とは何も関係がない。本編のストーリーに絡んでくれば面白かったのだが。
ともかく、全体的にしょぼい感じのゲームで何周も遊ぼうとは全く思えない。ギャルゲーブームに乗っかってときめきメモリアルのパクりを出したら売れるんじゃね?って感じでスタッフを寄せ集めて作らせたのが目に見えるようだ。
エンディングもしょぼい!!
まあ、オープニングアニメと声優陣(特に男性)だけは結構時間とお金をかけているかもしれない?
すっごい雑なときメモって感じのゲーム。イベントが少なくて単調、絵は雑でキャラに魅力がない、システム面も遊びづらい、と悪い3拍子が揃ってしまったダメゲー。主人公の見る夢に意味があってパラレルワールドに飛んで…みたいな展開があればまだ面白味があったかも?ともかく全体的にダメダメなのでおススメはしない。
スコア:40点(100点中)判定:ダメゲー
(↑商品ページ)
あくまでも個人の感想なのであしからず。