へっぽこうるたろーのゲームスコア

ゲームの感想置き場です。3月より毎週土曜日0時更新となります。

TRICK×LOGIC Season1【感想・レビュー】

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PSP

有名な作家陣がライターとして、芸能人が声優として参加しているロジックをテーマにした推理ゲーム。シーズン1は1~4話と5話の途中まで収録されている。申し訳ないがゲームの内容上、どうしてもネタバレを含む個所があるので注意してほしい。

 

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主人公は何者かにビルから突き落とされ、意識だけが地獄へとやってきた検事の「芳川いつき」。閻魔大王的な存在である「ヤマ」の手伝いとして未解決事件に挑むことになる。

 

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デーモン閣下はさすがと言えるが、他の方は声優としてはちょっと…主人公(画面左)に至ってはもう完全に棒読みレベルなので雰囲気ぶち壊し。まあ大金かけて芸能人を呼んでアフレコした以上、使わないというわけにはいかないのだろうが本職の人を起用してほしかった。

 

f:id:teru_gamer:20220217141048j:plainゲームのシステムは事件のシナリオを読んで問いに答えることにより推理を完成させるというものだが、その問いの答えとなるヒラメキを入手するために、まず文章の中のキーワード(赤文字)を抜き出して「推理」する。

 

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そうするとヒラメキのもととなるナゾが手に入る。キーワードの中には1つでも推理が可能ものと2つ組み合わせて意味をなすもの、そして「推理」しても全く無意味なキーワードの3種類に分かれる。

 

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手に入ったナゾと対応するキーワードを組み合わせて「推理」することで、答えとなるヒラメキが生まれる。もちろんナゾやヒラメキの中にも無意味なものや事件の真相とは関係のない偽の答えも含まれているのでプレイヤーの思考力が試されるところだ。

 

f:id:teru_gamer:20220217143040j:plain問いの答えをすべて埋めたら、検証開始。正しく答えを埋めることが出来ていたら事件がロジックでつながり、トリックが明かされる。もし間違った部分があれば検証が途中でストップしてしまうので答えや事件を見直して再チャレンジしよう。

 

f:id:teru_gamer:20220217141415j:plain問題点としてはキーワードの組み合わせには分かりづらいものがあり(ちょっと論理的とは言えないものもあり)、時には片っ端から組み合わせて推理するということも必要になってくるのでその辺りが面倒。

 

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ヒントを使えば何とかなるっちゃなるのだが(最悪ギブアップも可能)、ヒントを見てしまうと書いてある通りにやるだけのゲームになってしまうので、それよりももう少し遊びやすく改良してくれていたほうが嬉しかったかな。

 

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例えば「事件の謎を解くのに必要なヒラメキ(ナゾ)は出揃った」などのメッセージが出るだけでも不必要にナゾ&ヒラメキを探す時間が減るのでプレイしたときの感覚は大きく違ってくるだろう。

 

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まあそれでもチュートリアルから3話までは多少面倒な部分はあるけど面白い作品という印象で進めていたが、4話が論理的に考えてどうかと思う内容で一気にテンションが下がってしまった。

 

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居眠りしたかもしれない」というかなり不確かなキーワードを使って推理を組み立てるというのはロジックをテーマにしたゲームでは一番やっちゃいけないやつだろ…それに出来上がった推論は一見すると成立はしているが決定的ではなく、他の人が他のトリックで殺した説を否定することができていないので納得がいかない。「居眠りしてなかったかもしれない」と言われれば終わりである。
 

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しかも文章中の時系列に関するルールの説明も推理が終わってからされるという…このシナリオのために作品の評価を大きく下げざるを得ない。
 

f:id:teru_gamer:20220217143216j:plainちなみに5話(亡霊ハムレット)はシナリオを読んで問いの答えを埋めるまではできるが、検証パートは収録されていない。最後までやるにはシーズン2が必要なので注意!

 
問いを解くためのナゾ&ヒラメキを探す作業は時に総当たりが必要なので時間や手間がかかるが、コンセプトは面白くて自分で推理している感覚を味わえる。しかし4つ目のシナリオが問題。読み物としては面白いかもしれないがロジックをテーマにしたゲームで曖昧な「かもしれない」を論理の主軸にするのはダメだろう。声を当ててる芸能人たちに棒読みの人がいて(特に主人公)雰囲気が壊れているのも残念。しかしシステム面がもっと親切になり、一部のシナリオを見直せば良作になりそうである。
スコア:67点(100点中)判定:佳作

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あくまでも個人の感想なのであしからず。

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