ユーラシアエクスプレス殺人事件【感想・レビュー】
【PS】
加藤あい、深田恭子、榎本加奈子、高田純次などの有名人が実写で多数出演している推理アドベンチャーゲーム。
探偵である主人公は助手の東山麻美に呼び出され、ユーラシア大陸を横断する列車に乗り込む。
車内は修学旅行中の女子高生たちで溢れていた。
しかし突然、列車内で殺人事件が発生!!
その学校の先生の頼みにより次の駅に着くまで事件の捜査をすることになった主人公=プレイヤー。
実写の車内をダンジョンRPGのような感じで移動することができる。動きはかなりもっさりだが。
車内の人物に話を聞き、情報や手掛かりを集めていく。
ストーリー進行も、会話も全てムービーでフルボイス。初代PSなので画質がアレなのはしょうがないか。
死体に話しかけられたり、キャラの胸元や太もも辺りをアップにできたり、事件と関係のない身長・体重・スリーサイズを聞けたりなど、ところに開発者の(悪い)遊び心を感じる。
客室の一つに入ると新山千春が。事件解決のためにここは詳しく調査すべきだな。
事件解決のために!!
詳しく!!
私も野球の才能を持って生まれたかった!!
それはともかく、ゲームのベース部分は全員から何度も話を聞きまくる非常に単純なサスペンスゲームなので注目すべきところはない。
人物が喋ったりムービーが流れたりするのを待たなければならないので、話を聞くのに時間がかかる。
チャプターによっては同じ話を何度もタイミングを変えて同じ人から聞かないといけないところもあるのだが、(攻略本・サイトを見ないとすれば)総当たりするしかないので時間がかかる分、かなり面倒。
しかし、2時間という制限があるので誰にいつ何を聞くかをしっかりメモしておかないとゲームオーバーになってしまう。実は聞かなくてもいい(フラグになっていない)情報がほとんどだが、攻略本がないと分からないのでとりあえず全員から全て聞くしかない。
一応、最後の推理部分だけはちゃんとしていて面白い。ただ、そこまで行くまでが面倒くさいし、ゲーム性は低いほうだと言わざるをえない。
ストーリーも別に面白くないし、あの有名芸能人たちが若い頃に出ていた…という点以外はあまり見るところはない。
ちなみに、ディスク4枚組だが1枚につき30分~1時間程度のボリュームしかない。ゲーム内容を考えると短いゲームで逆によかったけど。
実はマルチエンディング(?)になっていて、秘書役の女性が条件によって変わったり(実は雛形あきこや矢田亜希子も出てきたりする)、友好度によって事件解決後にご褒美のキスをしてくれる女の子が違ったりする。そういう遊び心の部分は評価できる。
有名人が多数出演している作品というだけで、基本的にはよくある総当たりゲーム。それどころか実写ムービーにしたがために何度も話を聞いたりやり直したりするのが普通のゲームよりも面倒になってしまっている。ストーリー的にもイマイチだし、遊び心満載だが純粋に推理ゲームとしては微妙。最後の推理パートは良い感じだが、道中の面倒さが勝るので実写にしたことがアダになっている。出演者のファンなら…楽しめる可能性はある?
スコア:50点(100点中)判定:凡ゲー
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あくまでも個人の感想なのであしからず。