FLOWERS 秋篇(FLOWERS 四季)【感想・レビュー】
【PS4・Switch】
全4部構成の百合ミステリーアドベンチャー第3部。春篇および夏篇からの直接の続きとなる。今回も4作がまとめて入っているFLOWERS 四季をプレイ。
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FLOWERS 夏篇(FLOWERS 四季)【感想・レビュー】
秋篇ではまた主人公が変更となる。今度の主役は上級生であり、ニカイアの会(生徒会のようなもの)の会長である「八代譲葉」。
明るくハッキリとした性格で下級生から人気があり、春篇・夏篇の主人公たちとは違うタイプの人物だ。
主人公の「譲葉」は幼馴染である「ネリー」に密かに恋心を抱いているが、モテる主人公は他の女の子からも好意を寄せられて…というかなり王道寄りの設定。
シナリオ自体は後半にちょっとひねりがあるのだが…ネタバレを避けるために内容は秘密にしておこう。
主人公が変わったおかげで同じ舞台でも新鮮味がある。個人的にはどちらかと言えば夏篇のほうが面白かったが、この辺りは好みの問題かも。
それにしてもこのゲームの登場人物は古い映画ばかり観すぎじゃないか?何の映画のセリフなのか説明をなるべく入れるようにしてるだけマシにはなったが…。
選択肢を選んだ瞬間に正否が分かる仕様はやはりゲーム性が低いが、春から通してやっているとそこまで気にはならなくなった。しかし初回はひとつのエンディングしか見れないなら説明しておくべきだし、そもそも選択肢を選ぶ意味があるのだろうか…?
システム面は相変わらず優秀。スキップやバックログ、選択肢へのジャンプはボタンひとつで出来る。クイックセーブ&ロード、ボイスの保存機能なども付いて至れり尽くせりだ。
とりあえずドキドキするシーンやサービスシーンは今回もきちんと用意されているので百合ゲーとしては及第点といったところか。
あら^~
いいですわゾ^~これ
キ、キマシタワー!!
推理ゲームとしては…情報が提供されずに総当たりするしかなかった箇所がある前作までと比べるとかなり改善され、今作では最低限の情報提供がされるようになった。
しかし普通に読んでいるだけでは分からず考えて答えを出さなければならないのだが、その答えに至るための情報、その答えが正しいと断定するための情報が欠けている感じだ。
推理ゲームとして本当に最低限のレベルか、人によってはギリギリアウトになるかも。百合ゲーとしてはともかく、推理を楽しむプレイを望む人にはあまり推奨できない。
秋篇のレビューはこんなところ。最終章である冬篇のレビューは2021年1月に公開予定。
舞台や設定は同じだが夏篇からまた主人公が変わって新鮮味はある。読み物としてもある程度は面白いと思う。相変わらずグラフィックは美しく、システム面は快適。推理ゲームとしてはマシにはなっているが、あともう一歩なんとかしてほしい感じ。ゲーム性自体は相変わらず低いが、百合ゲームとしてはきちんとドキドキ・サービスシーンは用意されているので百合好きならそこそこ楽しめそうだ。
スコア:64点(100点中)判定:凡ゲー
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あくまでも個人の感想なのであしからず。