MOTHER(MOTHER 1+2)【感想・レビュー】
【GBA】
コピーライターの糸井重里氏がデザインを手がけたMOTHERシリーズの第1作目。今回プレイしたのはゲームボーイアドバンスで発売された1+2に収録されているバージョン。こちらのバージョンは海外版をベースに作られているため国内のファミコン版とはいくつか相違点があり、バグの修正やRボタンでダッシュができるようになっているなどの変更点がある。
パーティー全員の名前と好きな献立を決めたらゲームスタート!!決めるのが面倒ならおまかせにもできるぞ。
優しくてコミカルな独特なセンスで作られた世界観は他のゲームでは味わえない魅力。
ストーリーは大筋は良いと思うんだけど説明不足なのでなぜ旅をしているのか分からないし、次はどこに何しに行くのかすら分からない場合が多々ある。
戦闘はエンカウント&コマンド選択という非常にメジャーな方式。出現する敵の姿や行動は独特なセンスで面白い。
世界観に反してゲームバランスは易しめではないので、きちんとレベル上げしておかないと厳しい。
古いRPGではよくあることだが、エンカウント率が非常に高い。1歩ごとに敵が出たり、方向転換しただけでエンカウントしたりする。
子供の頃はエンカウントが多すぎて我慢できなかったが、大人になった今なら…
やっぱりエンカウントが多すぎてしんどい!!
しかも新たに加入するキャラはレベル1からだし、序盤に「ずっと俺のターン!!」をしてくる敵がいたりと(とあるアイテムがないと詰む。逃走すら不可)ストレスになる要素が多い。
ていうか敵が強すぎるし、リスクの割に経験値が少なくて逃げたほうがいい敵が多すぎる…その前に主人公以外のメンバーが弱すぎてまともに戦えねぇ!!
あとはフィールドや通路が無駄に広いため見逃しが発生しやすく、目的の場所がどこにあるか分からずに何時間もウロウロする羽目になる点もよくない。例えば上の画面はただの一本道に見えるが…
道を少し外れて上にいくと動物園の入り口が!!道を普通に歩ていると分からないという不親切さはファミコンそのまま。
ダンジョンもクッソ広い…攻略サイトなしだと髪の毛が無くなってしまいそうだ。
他にも不満点はあるがキリがないのでこの辺りにしておこう。世界観や雰囲気はマジで良いんだけどね…遊びづらいね。昔のゲームだからしょうがないと思える人でなければ無理かな。
とりあえず音楽はすごくいい。
独特な世界観は現在遊んでも大変魅力的だが、エンカウント率が異常に高かったり、フィールドが無駄に広かったり、不親切な部分が多かったりと非常に遊びにくい部分は残念ながらそのまま。ゲームバランスも決して良くない。ダッシュが可能になっているので多少は快適になってはいるが、どうせならエンカウント率やゲームバランスなどの点も変更して欲しかった。MOTHERシリーズでないと味わえない魅力というものはあるが、今作はストレスもかなり多いので忍耐強い人でないとオススメはしない。
スコア:52点(100点中)判定:凡ゲー
(↑アマゾン商品ページ)
あくまでも個人の感想なのであしからず。