Hatred【感想・レビュー】
【PC】
社会に対する憎悪を募らせた人間が銃を持って街中で暴れる(無実の人間を虐殺するのが「手段」ではなく「目的」)という過激な内容で発売前から議論を巻き起こした作品。その残虐性ゆえに一度はSteamから削除されたものの、その後再掲載されて無事に発売となった。
クソみたいな人生を送ってきたために社会を逆恨みしているオッサンがいきなりキレて銃を持って街中で暴れることを決意。
街に出て銃をぶっぱなせ!!
ヒャッハー…あれ?なんか思ってた感じと違うな…ていうか操作性が今一つで遊びづらい。
画面が白黒なうえに全体的に暗めなので非常に見づらい。敵や障害物に引っかかりやすくてイライラする。どこから撃たれているのかも分かりづらい。自分がどちらを向いているのかすら分かりにくい。
市民はかなり遠くからこちらを察知するし、逃げ足も速いうえにバラバラに逃げるため(しかも意外としぶとい)、結局は追いかけて一人ずつ…になりがちなので面倒だしスッキリしない。
警察や特殊部隊も結構な数が出てくるので、むしろ彼らとの戦闘時間が一番長い。難易度はいくつか選択できるが、イージーでもSWATや軍隊に囲まれたら一瞬で瀕死~死亡になるので普通に難しい。
瀕死の人間を処刑することで体力の回復をするという、一風変わったシステム。これには賛否あるかと思うが、普通に時間経過で回復にしたほうがよかったかも。
武器はハンドガン、ショットガン、アサルトライフル、サブマシンガン、ロケットランチャーなど複数の種類があり、3種類まで持つことができる。一応、車にも乗れる。
銃撃や爆発によってオブジェクトや壁が壊れていくのは視覚的にもなかなか良いと思う。もっとこういう爽快感のある要素が多ければよかったね。
ステージ内のサブ目標を達成することでリスポーン(死亡時の復活)の回数を増やすことができる。これはかなり重要なのでなるべくサブ目標をコンプリートしながら進みたい。
画面の見づらさと操作性の悪さで不必要に難しくなっているのもあり、一番易しい難易度(ストーリーモード)で遊ぶのがちょうどいい感じがした。
武器の攻撃力が弱すぎるため、ゲームバランス的にもストーリーモードが一番マシ。イージー以上だと無駄にストレスがアップするだけだろう。
ステージが進んで軍隊が出てくるようになるとストーリーモードでも一瞬で死ねるけどね…結局のところ殺されながら何度もリスポーンして強引に目標を達する単調なゲームだ。
あらゆる点を改善しないと楽しいと言えるほどのゲーム体験はできない。残念ながらこのゲームで「ヒャッハー!」するのは無理だ。爽快感・ストレス解消を求めている人は避けた方がよさそう。
画面は非常に見づらく、操作性はイマイチ、ゲームバランスもダメ。過激なコンセプトで話題にはなったけど無理に遊ぶようなゲームでもないと思う。全く面白くないわけではなく、凡ゲーとダメゲーのちょうど境目くらいかな。セール時ならジュース代程度の価格になるし全く期待せずに買うならいいかも。ストレス目的の人は逆にイライラする可能性の方が高いので絶対オススメしない。
スコア:50点(100点中)判定:凡ゲー
store.steampowered.com(↑Steam商品ページ)
あくまでも個人の感想なのであしからず。