飛龍の拳 奥義の書【感想・レビュー】
【FC】
カルチャーブレーンの目玉シリーズとなる飛龍の拳の第一作目。元々はアーケードのゲームだったものをファミコンに移植。ちなみ社名が「日本ゲーム」のバージョン(初期版)と「カルチャーブレーン」のバージョン(後期版)があるが、カルチャーブレーン版の箱説ありは数万円のプレミア価格になっているので持っている人はチェックしてみよう!
ストーリーは師匠が殺されて奥義書が奪われたので取り返しに行くという、超ベタな内容。
難易度セレクトが可能だが、「ぷろ よう」って…高橋名人のことだろうか?
まずはアーケードにはなかった横スクロールアクションステージ。
道中にはアイテムやメッセージが隠されている。
中ボスを倒すと落とすアイテムを拾うと主人公がパワーアップしていく。
中ボスを何体か倒すと手に入るカギを使って扉を開ければステージクリアとなる。鍵を手に入れるまでは制限時間のある限りステージは永久にループする。
シリーズ独特の格闘パートはゲーム内でチュートリアルがある。当時としては珍しい。
しかしゲームをクリアするにあたって重要な投げや必殺技のコマンドは教えてもらえないという詰めの甘さ。
少林寺での修行を終えたらまたステージをクリアして…
今度は世界大会編へ。
ここでは二作目以降は仲間・操作可能キャラクターにもなるハヤトやミンミンもライバルとして登場。
大会には地獄から来た魔獣軍団である「龍の牙」たちが紛れ込んでいる。今作ではこちらは変身できないため、生身で戦うことになる。
奴らを倒すと奥義書を取り戻すことが出来るぞ(主人公のリュウヒがパワーアップ)。
こうしてアクションパート→格闘パートと繰り返していき、世界大会の決勝戦で敵の首領であるフーズ・フーを倒すのが目的だ。
正直、アクションパートは微妙…あまり出来がよくないのもあって面白くない。
逆に格闘パートは個性もあってなかなか楽しめる。ただ、ボタンを入力しても反応が悪かったりして自分の思った通りに動いてくれず、ストレスが溜まる面も。
そしてクリア後には伝家の宝刀、「ラスボスは偽物だった」が発動!一周しただけではゲームをクリアしたことにならないという、この馬鹿げたシステムは次回作にも受け継がれていく。
アクションパートはつまらないが、格闘パートは他と違う感じもあって面白い(ただし操作方法をきちんと知っていることが前提となる)が、思ったように動いてくれないことが多々あるのでストレスフル。凡ゲーかダメゲーか微妙なラインのゲームだ。シリーズのファンでなければ無理に遊ぶ必要もないだろう。とりあえず「ラスボスは偽物」システムはいらないと思う。
スコア:49点(100点中)判定:ダメゲー
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あくまでも個人の感想なのであしからず。