My Time At Portia(君のまち ポルティア)【感想・レビュー】
【PC・PS4・Switch】
中国のゲームスタジオが開発したスローライフ系シミュレーション/RPG。日本では「君のまち ポルティア」という名称でローカライズされてPS4、およびSwitchに移植されている。PC版も”一応”公式で日本語を選ぶことができる。今回プレイしたのはPC版。
主人公は新たにポルティアに引っ越してきた新米ビルダー。
性別は男女選択可能で外見のメイキングやボイスの選択(主人公ボイスなしも可)もできる。
スローライフ系のゲームだと農場・牧場がメインのものが多いが今作は製作がメインとなる。
街の人からの依頼やプロジェクト案件をこなして街の発展に貢献していこう。
材料を集めて…
アイテムを作るだけでなく…
アイテムを組み合わせて様々なものを組み立てることができるぞ!
工作機械を組み立てれば新たなアイテムが製作可能に!
街のプロジェクトに協力していけば新たなマップが解放されたり、3輪自動車によるファストトラベルができるようになったり…
新しい施設や居住区が建つなど街はどんどん発展していくぞ。
アイテム製作は単純な作業だが、この手のゲームはやはり中毒性が高い。
自分の土地の敷地内であれば配置は好きなようにできる。家の向きや場所の移動も可能だ。
土地を購入すれば敷地が広がり、家を増築したり、納屋や動物小屋を建てることもできる。空いた土地は農場や牧場にしてもいいし、完全に工房としての機能に特化するのも自由。
家の中の家具の配置も自分の好きなようにできる!
他にも遺跡での遺物の発掘や…
ダンジョンでの探索や戦闘などの要素も。まあアクション性に関しては最低限のレベルだが、インディーゲームということを考えれば決して悪くはない。
この手のゲームにおいては定番の恋愛・結婚という要素ももちろんある。
アニメ風のグラフィック、崩壊した過去の文明と共存する世界という独特の世界観もなかなか良い感じ。
なかなか楽しくて熱中度の高いゲームだ。しかしゲームバランスや仕様の問題から30~40時間ほどすると一気に熱が冷めてモチベーションが下がってしまう。
スローライフ系のゲームとは言えども、色々と時間がかかりすぎるように思う。材料を一次加工するのに1日以上、それをさらに二次加工するのにまた丸一日かかるなどはザラなので材料をセットして寝るだけの日がだんだんと多くなってくる。
工場を建設できるようになると一気に楽になるのだが…まともにプレイしていたらそこまで行くのにおそらく40~50時間くらいは必要。
キャラクターの好感度の上昇が遅いのも問題。遊びに誘えるようになれば好感度上げもある程度は容易になるが、できるだけ毎日話しかける&プレゼントあげたとしても、一緒に遊びにいけるようになるまでに一年近くかかる(リアル時間で30~40時間前後)。
ペットを飼ったり、助手を雇ったりということもできるのだが、これも好感度を上げるのに手間と時間がかかる…結局のところ要素が解放されるのに数十時間を要するためにそこまでにやめているか、たどり着いてもゲームも終盤に差し掛かっているため飽きているという残念なバランスなのだ。
色々と書いたが面白いゲームなのは間違いない。インディーゲームゆえに不出来な面も多々あるが決してつまらない作品ではない。
ゲームバランスがもう少しうまく出来ていたら間違いなく良ゲーなので非常に惜しい作品だ。
ちなみにPC版のローカライズは割と適当。一部(というか街の行事関係のほとんど)は英語のままだったり、セリフのミスが修正されずに放置されている。PS4やSwitch版ではさすがにこんな状態で販売していないとは思うが…
中毒性が高く面白いゲームだが、同じくらい飽きやすいのが難点。最初の30時間くらいはかなり熱中して遊んでしまうが、それを過ぎると一気に熱が冷めてしまう。Steam版に限って言えばレビューは「圧倒的に好評」にも関わらずクリアした人は6.2%しかいないようなので(2019年12月現在)、もうちょっと早い段階から要素が解放されていくようにバランス調整ができていれば良ゲーになってたと思うのだが。惜しい!
スコア:72点(100点中)判定:佳作
(↑amazon商品ページ)
store.steampowered.com(↑Steam商品ページ)
あくまでも個人の感想なのであしからず。