八神ひろきのGAME-TASTE 胸騒ぎの予感【感想・レビュー】
【PS】
新感覚・オトナの恋愛シミュレーション。フェチごころをくすぐる魅惑のキャラ達。キャラクターデザインはG-Tasteの八神ひろきだ!・・・ということらしい。要するに八神ひろき先生のデザインした色っぽいキャラクターを使って恋愛ゲームを作っちまおうという企画だね。発売は講談社。
主人公は大学生。休学中にアメリカ留学中の生活費を稼いでおこうと広告業界最大手の企業でアルバイトをすることに。
名前とニックネームを入力すると心理テストが始まり、これによって主人公の性格が決定する。性格によって本編でイベント中の選択肢の内容が変わるというシステムだ。
例によって初日から遅刻しそうになる主人公。乙女ゲーに出てきそうな肩幅の広い友人と会社の前で遭遇。こいつは電話で恋愛相談にのってくれたりデートスポットを教えてくれるという、恋愛ゲームではほぼ必ずいるお助けキャラだ。
受付でいきなりハレンチな格好の女性に衝突される。左がバイトの先輩、右が受付のお姉さん。この二人の女性は攻略対象となるキャラクター。
社員もアルバイトも区別しない会社・・・アルバイトの範疇を超えた仕事や責任を押し付けるという宣言にも聞こえる。
丸一日花見の席取りってどういうことだよ・・・ヤバそうな匂いのする会社だ。
当然ながら仕事のあとは花見で歌って飲んでに付き合わされる。どうやら受付のお姉さんは妻子持ちの総務部長と浮気を!?さ、さすがはオトナの恋愛シミュレーション・・・良い子は絶対真似するなよ!
バイト2日目。ブラックっぽいし、逃げたほうがいいんじゃないか?
アルバイト中は時間が自動で進むが、時折イベントが発生する。昼休みには食事に出かけた先で誰かと会ったり・・・といったことも。
しかし上司の仕事を昼休みを返上して手伝わされることに。
やっぱりブラックだ・・・それとも広告業界ってのはそんなもんなのか?どっちでもいいから今のうちに逃げろ!
あんな会社で働いたあとはそりゃ飲みたくもなるわな。この居酒屋の店員さんも攻略対象。
ヒロインはあと3人いるはずだが、1週間ほど経っても登場しないのでとりあえずゲームの基本的なシステムを説明していこう。まず金曜日に一週間のスケジュールを決める。
昼休みには食事をする場所を選ぶことが可能。お目当てのヒロインがいそうなところに行って好感度を上げたいところ。ただし昼休みがもらえない日も多い。
仕事の後は街をぶらつくか、家に帰って休むかを選択する。右上の行動pointは主人公の体力だと思っていい。これが無くなると病気になってしまい、3日間何もできなくなってしまうので適度に休んでポイントを回復しなければならない。
土日は朝、昼、夕、夜と4回行動できる。ヒロインごとに出現しやすい場所と時間帯があるが必ずいるわけではないので結局は行ってみないとわからない。
ヒロインと出会うと上記のような画面に。好感度が低いうちはデートは断られるし、電話番号も教えてもらえない。ちなみに電話番号といっても携帯ではなく固定電話(家電)だ。時代を感じるね・・・まぁともかく序盤はとりあえず何度も出会って会話するしかない。
そんな感じで好感度を上げていくとデートもOKしてもらえるようになる。デートの日には消費する行動ポイントの数によって女の子への印象が変わる気合システムがある。気合をたくさん入れれば印象も良くなるわけだが、最低でも15ポイントは勝手に消費されてしまう。
デートの終わりには上記画面のような選択が。おとなしく帰る以外の行動には嫌われるリスクが伴うので慎重に。ちなみに「もう少し一緒にいよう」は「朝まで」という意味だ。オトナの恋愛シミュレーションの名は伊達じゃない!
まあそんな感じで・・・
1週間をこなしていき・・・
最終的に誰かと結ばれることができるのか!?
まあ一夜を共にした時点で結ばれているような気もするが・・・オトナの関係はそんなに単純じゃない!?
気になった点をいくつか。まず画面の切り替わりや行動の度に主人公が何か言ったり時計の画面が出たりするのでかなりテンポが悪い。しかもスキップ機能がない。そのため1回のプレイで必要以上に長い時間がかかってしまう。ここはマイナスポイントだろう。あと行動ポイントの管理も面倒くさい。何かする度にポイントが減るのはあちこち移動してキャラを探すシステムと合っていない(バイトに出勤しただけでも減る)。
会話の内容がつまらないのも減点対象。どうでもいい世間話をダラダラと聞かされている感じ。ある意味リアルなのかもしれないが、エンターテイメントとしてはダメ。八神ひろき先生のキャラデザは色っぽくて良いと思うが・・・
ある程度リアルなシミュレーター路線を目指して作られたのかなって印象を受けた。方向性として無しだとは思わないが・・・完成度は今一つ。キャラデザは良いが文章の内容があまり面白くなく、テンポの悪さやシステム面の煩わしさも足枷となりゲームとしては微妙。「八神ひろき先生の絵がめっちゃ好きやねん!」っていう人以外にはあまりオススメできない。
スコア:46点(100点中)判定:ダメゲー
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あくまでも個人の感想なのであしからず。