いまどきのバンパイア【感想・レビュー】
【PS】
女神転生やペルソナなどでお馴染みのアトラスより初代プレステ時代に発売されていた恋愛シミュレーションゲーム。
主人公は吸血鬼の王子で3年後の成人の儀までに特別なオーラを持つ人間の女性を口説き落として合意のうえで吸血し、花嫁として迎え入れなければならない。そんな感じのストーリー。設定としては多少強引な感じもする。
人間界での呼び名を決めて本編がスタート。
ゲームの目的はプラチナオーラを持つ女性、つまり攻略対象となるヒロインに気に入られるように主人公のパラメータを上げていくこと。
ただ、このゲームのキャラに関しては好き嫌いが分かれそう。
平日は基本的に自動で進んでいくのでプレイヤーが行動を選択できるのは休日(日・祝)となる。休日は昼と夜にわかれており時間帯によってできる行動が違う。
昼間は女の子に電話をかけたり、約束があればデートに行く。デートイベントは短く、あまり面白い内容であるとは言えない。
夜は使い魔に情報収集を頼んだりすることができる。これによりどのパラメータが足りないか知ることができる。しかし一度にすべての項目について知ることはできないという面倒な仕様。
夜は街に出て魔物と戦う日々。
この戦闘というのがこのゲームにおいて重要なポイントのひとつなのだが、これが単調でつまらない。しかも戦闘画面に移行する際の読み込みが長いのでめんどくさい。
しかもゲームバランスも微妙。しばらくゲームを進めるとアイテムショップで買い物ができるようになるので、そこで装備をそろえるとほとんどの戦闘に余裕で勝利できてしまう。まあ厳しすぎるよりはマシかもしれないが。
戦闘を繰り返して自身のパラメータや戦闘能力、使い魔の能力を上げていくのだが…戦闘を行うたびに根性が増える代わりに容姿と煩悩パラメータが減少していく。
そのため容姿を上げるための鍛錬も定期的に行わなければならない。これもまためんどくさい。
ムービーシーンなんかは初代PSにしては頑張ってる気もするが…キャラクターにあまり面白味や魅力を感じないので恋愛ゲームとしても微妙。
ちょっと画面が切り替わるだけで読み込みが入るのでテンポが悪く、無駄に時間がかかる。ゲーム内で1か月経過するのにリアル時間で1時間くらいかかるので3年間なら30時間以上必要ということになる。
とりあえず面倒な点が多く、ゲームバランスも微妙。絵やストーリー、世界観も今一つな感じだし、読み込みの多さと長さが煩わしい。パラメーターを上げるためにつまらない戦闘を延々と繰り返さないといけないのもマイナスポイント。キャラ絵や設定などが猛烈に気に入れば楽しめるかもしれないが、とても何十時間もかけて遊ぶような内容ではないと思う。
スコア:36点(100点中)判定:ダメゲー
(↑アマゾン商品ページ)
あくまでも個人の感想なのであしからず。