Mutant Year Zero : Road to Eden【感想・レビュー】
【PC】
パソコン向けシミュレーションRPG。公式で日本語が収録されているのでそのうちプレステやスイッチにも来そうな感じ?
※11月29日にPS4およびスイッチで発売予定のようです。
ポストアポカリプスの世界観と風景は非常に魅力的だ。
主人公たちがミュータントという独自の設定もなかなか面白い。
しかし選択肢などはなくマップ上もNPCやクエストなどはほぼ無いに等しいので、その辺りには期待しないほうがいいだろう。
探索は動きがもっさりしていて歩くのが遅く、少しの段差や壁にぶつかったら停止してしまうので探索に煩わしさを感じる。
戦闘はXCOMと同じタイプのターン制シミュレーションで、それぞれのユニットに与えられた2回分の行動力をどのように使用するかを決定していく。
戦闘を開始する位置や立ち回り次第で難易度が変わる。何も考えずに正面から戦うと結構ピンチになりやすい。
こっそり近づいて消音武器で1体ずつ倒していくという隠密行動も可能だ。
というか隠密状態で仲間を呼ぶ前に1匹ずつ倒すという戦術を積極的に駆使していかないとクリアは難しい。故に武器の強化やスキルの覚え方に明確な「答え」が存在する、つまり遊び方が決まっているゲームなので自由度を求める人には向かないだろう。
同種の他のゲームと比べると…悪いというほどではないが…なんだか心の底から楽しめない感じがする。スキルも一部のものが強すぎるのでバランス的にも微妙。
味方同士でも共通のスキルが多かったり敵が同じスキルを使用してくるため主人公たちがミュータントであるという設定を活かしきれていない。この辺りはもうちょっと差別化して欲しかったところ。
難易度ノーマルだと戦闘終了後にHPが全回復するが、ハード以上では回復手段が一部のキャラを除いて救急パックを使用するしかないという仕様(拠点に戻ってもHPは回復しない)は非常に遊びづらい。
敵はリスポーンせず、入手できるお金や物資の数は限られているため遊び方を間違えると中盤以降に詰む可能性が高い。遊びの幅の狭いゲームなので救済手段が欲しかったところ。
どうみても射線が通っているのに攻撃できない場合が頻繁にあったり(その逆もある)、隠密状態でも壁の向こうにいる敵に発見されたりと調整が不足している部分が多々見られる。
戦闘部分やスキルの覚え方がほぼ決まっている(間違えると最悪詰む)し、RPGとしても選択肢などがなく移動と戦闘を繰り返すだけの内容だ。ストーリーもDLCを買わない場合は尻切れトンボなので決して褒められたものではないだろう。個人的には結構楽しめたが、客観的に見ると仕様やゲームバランス的を考えても万人にオススメできるゲームではないと思う。世界観や設定は面白いので惜しい作品だ。
スコア:57点(100点中)判定:凡ゲー
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あくまでも個人の感想なのであしからず。