EARTH DEFENSE FORCE:IRON RAIN【感想・レビュー】
【PS4】
人気TPSシリーズの地球防衛軍のスピンオフ的作品。開発はプロレスゲームなどをメインに製作しているユークス。当ブログで紹介するゲームとしてはUFCやボトムズなどに続いて3つ目の作品となる。
今作ではキャラクターメイキングができるようになった。
なぜか欧米人っぽい顔しか用意されていないが…
ステージを進めていけば新しい服装が手に入るし変更はいつでも可能なのでこれはプラス点だと思う。
ゲーム自体はいつも通りわらわらと大量に出現する巨大生物を銃で倒していくというものだ。
今までだと武器やHPの箱を拾ってキャラを強化するというシステムだったが、今作では敵の落とすジェム(回復も含めて4種類)とステージクリア時に得られるお金を消費して武器を買ったりHPをアップさせたりするシステムに変更された。
HPと武器も全クラス共通になった。
いつでも気軽に兵科を変更できるようになったので遊びやすいとは思うが、兵科ごとの個性が薄まったのは否めない。
今回も兵科は4種類だが4.1や5とは異なっている部分も多い。例えばダッシュは全てのクラスで可能だが、固有のアクションは歩兵はステップ回避、重装兵はバリアを張ることができるなど。
支援兵がいない代わりにワイヤーアクションによる移動と虫を呼び出して戦うことが可能なプロールライダーという兵科が追加されている。
またオーバードライブというエネルギー無限、攻撃・リロード速度アップというブーストや…
回復アイテムや手榴弾、設置型兵器、乗り物などをアイテムとして別枠で持ち込んで使用することができるなど今までのシリーズとはシステムや仕様が異なる点は多い。新しいことをやろうとするチャレンジ精神は評価されるべきだろう。
しかしなぜかアイテムを使うと報酬から減算される仕様になっている。正直これは失敗だと思う。特に乗り物は購入費用も高いうえに減算額が大きいので少なくとも1周目は使用しない人が多いだろう。
武器は汎用性が高い代わりに攻撃力が低いものと、攻撃力が高い代わりに使いづらいもの(弾数が少なくリロード異常に長いなど)の2種類しかない…といっても過言ではないので結局のところ両手に武器を持つことができる重装兵以外では火力不足となる。
防御の面でも装甲が厚くバリアが張れる重装兵だと楽にクリアできるが他の兵科だと防御力不足で苦戦するステージが多い(終盤は重装兵以外だと数発喰らっただけで死ぬ)ため、ほとんどの場合で重装兵一択となる。ゲームバランスは悪いと言わざるを得ない。
武器を箱から入手するのではなく購入するシステムにしたのもマズイ。武器の箱から何が出るかと考えながら集める楽しみがなくなったのでジェム集めは作業でしかなく、ステージをクリアしないと新しい武器が入手できないのも面白味に欠ける。
他にも転倒、吹き飛びなどが発生しやすく起き上がり後の無敵時間が短いのでピンボール状態になりやすかったり(それを防ぐにも重装兵のバリアが有効!)…
敵の攻撃のエフェクトが激しすぎて何が起きているのか分からないという状態が頻発したり…
敵の死体が邪魔だったりという点でストレスが溜まる。こういった点は今までのシリーズでも見られたことだが、今作では特に調整が不足しているように感じた。
敵の種類やステージ数も少ないので2019年にフルプライスで発売するゲームとしてはちょっと残念な内容。
決してつまらないわけではないが…
とりあえず最低でもゲームバランスを調整しないとクリアできずに売る人も多いと思うが、発売して半年経過しているのでまず期待はできないだろう。
今までと違うことをやろうとしたのはとても評価できるが、残念ながら調整不足の点が多くストレスフルなゲームになってしまっている。ゲームバランスが悪いので難易度をイージーにしてもクリアできない人もいると思う。キャラメイクや服装の変更ができるという点は良いと思うし個人的にはある程度楽しめたが、悪い点が多すぎるので客観的に見てこれくらいの点数が妥当かと。複数人で遊べばちょっとはマシかもしれないが。
スコア:45点(100点中)判定:ダメゲー
【PS4】EARTH DEFENSE FORCE:IRON RAIN
- 出版社/メーカー: D3PUBLISHER
- 発売日: 2019/04/11
- メディア: Video Game
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あくまでも個人の感想なのであしからず。