Tyranny【感想・レビュー】
【PC】
アウターワールドやPillars of Eternity(以下POE)などのデベロッパーであるオブシディアンによるPC向けRPG。現在の所、2作目まで発売されている。Tyrannyとは専制政治・暴政などを意味する言葉。公式では日本語は収録されていないが、非常にレベルの高い日本語化MODによって快適にプレイすることが可能(制作者の皆様に感謝!)。
キャラクターメイキングでは主人公のクラスからバックグラウンドに至るまで設定できる。いかにも洋ゲーらしい。
プレイヤーはゲームを通して膨大な数の選択をしていくことになる。選択によって今後の展開、そして勢力や個人の主人公に対する感情が変化していく。
POEやBaldur's Gate(以下BG)と同じアイソメトリックのRPGだが、ゲームバランス的にはかなりマイルドである。
色々と簡略化されている印象だが、それによってゲーム自体がつまらなくなっているということはなく、面白さは損なわれていない。
ただ独自の設定・用語が多く、文章量も結構ボリュームがある。世界観を理解して慣れるまでに時間がかかる。
ゲーム冒頭の最初の数時間はちょっと微妙な感じだが、我慢してある程度進めると一気に楽しくなってくるタイプのゲームかも。
一つ一つのマップは狭く、戦闘回数も少なめなのでどちらかというとアドベンチャー寄りのRPGだと言える。
アドベンチャー部分の選択の自由度は高いが、探索部分は必要のない場所は基本的に訪れることができず、行く順番もほぼ決まっているので自由度は低い。
POEやBGに比べるとプレイ時間は短いが、これは何度も周回して別の選択を楽しむというゲーム性であるため。
しっかり文章に目を通してじっくり遊べば1周するだけでもそれなりに時間がかかるので決してボリューム不足ではない。
文章を読んで様々な選択をしていくのが好きな人はかなり気に入るのではないだろうか。
アドベンチャーゲーム寄りで本格派のコンピューターRPGと比べると簡素に感じる部分はあるが、ゲームとしては押さえるべきところはしっかり押さえてある感じ。世界観や設定を理解するまでの最初の数時間はちょっとしんどいかもしれないが、慣れれば良ゲーと化す。文章を読み、選択をしていくのが好きな人にオススメ。
スコア:80点(100点中)判定:良作
store.steampowered.com(↑Steam商品ページ)
あくまでも個人の感想なのであしからず。