いつか重なり合う未来へ シロウ編【感想・レビュー】
ジャケット裏によると・・・濃厚なSF設定をベースとした友情育成シミュレーション。美麗なCGムービー&アニメーション。多数の感動的エンディング。プレイヤーはパイロット候補生となり、2人のパートナーとの友情・愛情を深めることでストーリーが多岐に進行します。でも、パートナー同士の仲にも注意!・・・ということらしい。
このゲームはシロウ編、サユリ編の2種類が存在し、両方のクリアデータがあると真エンド的なものが見られるっぽい(?)のでとりあえず最低でも1周ずつはやってみようと思う。今回はシロウ編。
西暦2036年、主人公である戦争孤児のシロウは孤児院に引き取られていく。
12年後、孤児院の経営を助けるために軍人となることを決意したシロウ。現実世界でも孤児院で航空技術を習得できる未来がそのうちやってくるのだろうか?それにしてもこのシロウの表情は・・・
BGMはなんかシューティングゲームのステージのような感じの曲が多い。ゲーム内容を考えると合っているといえばそうなのかも。
ちなみに、フルボイスではなく所々で「ようし!」とか「おはようございます」とか短いボイスが流れるだけ。
一見すると航空機とは関係なさそうな質問が多数含まれた適正テストを受けさせられる。実はどういった問題が出題されるかはある程度ランダム。このテストにどう回答するかによってパラメータや好感度の初期値、パートナー候補との相性が決まるようだ。
ムービーも売りのひとつのようだが、あまり動きがなかったり短すぎたりするものも結構ある。とりあえず数はたくさん収録されているのでかなりお金はかかってそうだが。
まず一週間の予定を決める。最初はよくわからないと思うのでプリセットから選び、慣れてきたら少しずつカスタムしていく感じで問題ない。
決定したカリキュラムに従い自動で進んでいく。ここのアニメーションはスピーディーでなかなか良い出来だ。×ボタンで高速スキップも可能。
訓練の合間に攻略対象たちが続々と登場。
そう、このゲームは性別を問わず攻略対象になり得るのだ。シロウ×年下の少年という組み合わせが人気らしい・・・
なんという恰好をしとるのかね、君は!けしからん!それにしてもなんか立ち絵や顔アイコンが不安定なゲームだ。
週末はメールやデータベースのチェック、ラジオの視聴やデータのセーブが行える。この仮想キャラみたいなのはなぜかほぼフルボイス。
土曜日は1日中演習に参加しなければならないので訓練や休養はできないが、夜には仲間をデートに誘うこともできる。
日曜日は休養するか街に出かけることが可能。
前日の夜にメールでデートの約束をしていればデートイベントが発生する。この人ちょっと胴が長すぎるんじゃないか?
しばらく訓練を続けているといよいよパートナー選択の時がやってくる。同じ機体に搭乗する仲間となるキャラを2人選ぼう。主人公とパートナー間の好感度だけでなく、パートナー間の相性も良くないといけないので注意。
相性の悪い組み合わせだとレゾナンス値(シンクロ率のようなもの)が低くなってしまう。一応パートナーを選択しなおす機会は何度か用意されているのでやり直しはきかないこともないが、好感度が低いキャラを選んでしまうと様々な弊害がある。
レゾナンス値が低い場合このように文句を言われるイベントが頻繁に発生してしまう。結局はすでに仲の良いキャラや相性の良いキャラ以外は選びにくい。
ゲーム全体としてはイベントも多く、飽きさせないように意識して作られている感じはする。
ミニゲーム的な演習も用意されていて実際にロボットを操縦して戦う場面もあるぞ。
傑作ではないがそこそこは遊べる。SF作品としてはちょっと独りよがりな面もあるが、設定の作り込みには気合が入っている。「すごいゲームを作ってやる!」という初代PS時代のチャレンジ精神を感じる作品だ。ただ1周するのにそれなりに時間が必要なため、冗長に感じるのは否定できない。それでも時間や予算が足りなくてひどい状態のまま発売されたゲームに比べるとはるかにマシだろう。
スコア:66点(100点中)判定:佳作
(↑amazon商品ページ)
あくまでも個人の感想なのであしからず。