猫なカ・ン・ケ・イ【感想・レビュー】
~猫になって、あのコに急・接・近~
猫に変身して女の子の家を訪れる、新しいコミュニケーション「猫システム」を搭載!・・・らしい。猫になれるなら家になんか帰らずに気になる女の子の家に入り浸ったって・・・いやいや、性別問わず普段の一人の姿なぞ見ない方がいい気がする。でもそれを言ったらこのゲームをやる意味がないので、とにかくゲーム内容を紹介していこう。
冒頭から遅刻しちまうぜ~っとお約束のパターン。そこに幼馴染が登場するというのもまたお約束。ジャケットにも大きく出ているメインヒロインのちはる。
廊下で誰かとぶつかった相手は学園のアイドルめぐみさんじゃないか!これもよくあるパターン。
この娘はヤクz・・・いえ、お金持ちのお嬢様の明日香さんでいらっしゃいます。
主人公の友人(?)で武道の達人、突っ込み(暴力)担当の皐月。
オカルト研究部部長のマコちゃん。オカルト研究部ってゲームや漫画の中でしか聞いたことないけど本当にあるのかな?
こいつは世界中で大人気のピカチュー・・・じゃなくて転校生のジーナさん。声はピカチューだが。
ヤンキー(?)で一匹狼の京子さん。以上、ヒロイン7名が出揃ったところで・・・
主人公が変な石を拾って猫に変身する能力を得る!
なんか知らんが石を手に入れてからすぐに他の人に譲渡すると不幸が訪れるのでクリスマスに取りにくるとか・・・要するにゲームのタイムリミットがクリスマスっていうことなんだけども、ちょっと設定が強引な気もする。なんにしてもオープニングイベントはこれで終わりでここからが本編。
基本的に昼休みと放課後以外は自動で時間が進む。昼休みは校内をうろついてヒロインを探すことができるが、どこに誰がいるか、あるいは誰にも会うことはできないのかはランダム性が強い。
放課後は学校に残ってヒロインに会いに行くか街に出てヒロインを探すことになるが、実はこれもランダム性があるためロードを繰り返して同じ日に同じ行動をしても会えたり会えなかったりする。ヒロインの好感度を上げるにも狙ったキャラと会えるかどうかは運に左右される面が大きいというのはマイナス要素だと思う。
帰宅後は猫に変身してヒロインに会いにいくことができる。猫だからこそ普段学校では聞けない話やヒロインの本音が聞けるというこのシステムがこのゲームの売りだ。
日曜日にはヒロインとデートができる。デートをOKしてもらえるかどうかはランダム要素はなく、ヒロインに予定がない日ならある程度の好感度があれば承諾してもらえる。ダメな日は何度ロードを繰り返して試してもダメ。
デートの日は3回行動できるが、同じヒロインと以前に訪れた場所に再び行ってはいけないという面倒な仕様だ(好感度が下がる?)。
ゲーム内容はあまり変わり映えのしない毎日の繰り返しでだらっとしてしまう。読み込みが多いのかテンポも悪い。何度かお祭りなどのイベントが用意されているが、単調さを和らげてくれるほどの刺激はない。
キャラクターは個性があって楽しいし、猫に変身して普段とは違うヒロインの一面を見るっていうのは面白いんだけれども・・・やはりヒロインに会うのに運要素が強いというのはマズイ。一応それぞれ生活リズムというのがあるのでキャラごとに会いやすい場所というのがあるが、ランダム性が強いので会えないときは会えない。結局のところは運である。それを除いても同じことの繰り返しですぐに飽きてしまうし、テンポの悪さゆえに1周するのに意外と時間がかかるのでとてもじゃないが7人全員クリアするのは苦行でしかない。
ダメゲーとまではいかないが、総合的に見てゲームとしての出来は今一つ。
スコア:51点(100点中)判定:凡作
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あくまでも個人の感想なのであしからず。