ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ【感想・レビュー】
【PS4・Switch】
人気アニメ「ガールズ&パンツァー」(通称ガルパン)のゲーム化第二弾。Switchで完全版とも言えるDXが発売されているがPS4版でもDXパックというDLCを購入すればSwitch版で追加された要素を楽しむことができるぞ。
遊べるモードは結構たくさんあるようなので一つずつ見ていこう。
まずは感想戦モード。これは劇場版1作目の戦いを当事者全員を集めて振り返ってみようというストーリーモード。
登場人物が勢揃いの豪華なアドベンチャー部分。これが結構長い…
戦闘においてはそれぞれの立場から当時の状況を体験することができる。
最新のゲーム機で再現されたステージや戦車はなかなか良い感じだが…
敵を2~3両倒しただけで終わるステージも多く、ゲームとしては微妙…
演出部分は劇場版の静止画を表示するだけの手抜き。映画を観ていない人には何が何だか分からないシーンも…
劇場版の状況を体験できるのはいいが、同じステージで同じ陣営がキャラごとに分けられていたりするのは焼き増し感がハンパない。
絶対やらないといけないわけじゃないんだけど、クリアしないと戦車やキャラが手に入らないので…
次は争奪戦モードをやってみよう。
これは各高校ごとに5戦勝ち抜きを目指すモード。これもアドベンチャー部分は結構充実している。
対戦相手はある程度ランダムっぽいが、ステージやルールは順番が違えども結局一通りやらないといけない。
山道を落ちないように進むステージは結構めんどくさい。落ちるとゲームオーバーになり、コンティニューがないので1回戦からやり直し。
陣営の組み合わせごとに会話の内容がそれぞれ用意されているのでガルパンのキャラが好きな人は楽しめると思う。ただし戦車戦の内容はどの陣営を選んでも同じことの繰り返しだ。
戦車道祭はDXから追加された新モード。
ペアを組んでトーナメントを勝ち抜いていく。
勝つごとに敵チームのキャラ&戦車を1人仲間にすることができる。
ランダム要素が強く、多少の運が必要なモードだが一度クリアすれば十分で、何度も繰り返して遊ぼうと思うほど楽しい内容でもない感じ。
フリーマッチは戦車やステージ、ルールなどを好きなように設定して戦うモード…詳しい説明は必要ないかと思う。
エクストラマッチは…簡単に言えば単発のステージの詰め合わせ。
アニメの戦いを模したステージもあり、結局このモードが一番楽しいかも…
DXあるいはDXパック導入済みのPS4版であれば劇場版最終章からの追加キャラのストーリーを楽しむこともできる。
ゲーム全体のバランスはリアル寄りではなく、良い意味でも悪い意味でもガルパン的なバランスと言える。
T28重戦車でⅡ号戦車を至近距離から撃っても1発では倒せなかったり、豆戦車でもマウスにダメージを与えることができたりするので、どの戦車でもある程度戦えるように調整してある感じだ。
クルセイダーなんかはかなり速くて滑りまくるのでドリフトをしながら戦う感じだが、ほとんどの戦車はパラメーター以外にそんなに動きに違いを感じられないのは残念。
難易度を最高まで上げてようやく敵がまともに攻撃を当ててくる感じ。通常の難易度だと味方がおらずに長時間にわたって集中砲火されるような状況でもないと撃破されることはほぼない(難易度の変更はエキストラマッチでのみ可能)。
AIの出来が悪すぎるのも微妙な点だ。マップ画面から指示を出すこともできるのだが、後方で防衛の指示を出していた味方フラッグ車が最前線を爆走していたりすることも稀ではない。
敵も味方も背面を簡単にさらしてしまうおバカさん。難易度を上げてもこれは変わらない。
戦車倉庫のモードでは戦車ごとに車長や乗員を決めたりすることもでき、組み合わせによってボーナスも発生するが、ゲーム自体が大味なので別に何でもいいかなって感じ…
アドベンチャー部分はなかなか充実しているが、肝心の戦車戦の部分が面白味に欠ける。ガルパンのキャラに興味がない人は無理に遊ぶ作品ではないかも。
誰でもそれなりに遊べるがゲームとしては物足りない。モードが沢山あっても内容が何度も遊ぼうと思えるものでもない。キャラクターの魅力を前面に押し出している感じで、ガルパンのキャラクターのファン向けアイテムだ。決して悪いゲームではないが、ガルパンに興味がない戦車マニアの人はパンツァーフロントをプレイしよう!
スコア:62点(100点中)判定:凡ゲー
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あくまでも個人の感想なのであしからず。