へっぽこうるたろーのゲームスコア

ゲームの感想置き場です。3月より毎週土曜日0時更新となります。

METAL GEAR AC!D【感想・レビュー】

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PSP

METAL GEAR AC!Dと書いてメタルギアアシッドと読む。世界的にも人気のあるステルスアクションゲームシリーズの番外編で、今作はアクションではなくステルス+カードゲームという異色の作品。

 

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主人公はもちろんソリッド・スネーク

 

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そしてこのゲームのオリジナルキャラクターであるテリコ・フリードマンも途中からスネークの相棒として操作することになる。彼女は後にポータブルオプスにも登場する。

 

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ストーリーはさすがメタルギアシリーズといった感じで面白い。世界観はメタルギアソリッドシリーズと同じではあるが、パラレルワールドっぽい。

 

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移動、攻撃、その他のあらゆる行動をカードで行っていく。移動は好きなカードを使用して3マス進むか、移動専用のカードがあれば4マス以上進むこともできる。

 

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装備カードは使用して装備した後に自動で効果が発動するもの(アーマーや回避カードなど)と、一定時間後に消えてなくなったりするもの(ステルス迷彩など)に分かれる。

 

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武器は使用したらその場ですぐに発動するものと、装備した後に同じ口径の弾薬を使用する武器カードをさらに重ねることで使用する装備型に分けられる。装備型は面倒ではあるが、装備していれば自動で反撃する確率も設定されているので使い分けが重要。

 

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カードにはそれぞれコストが設定されており(右上の数字)、使用すると待ち時間に加算されていく。たくさんカードを使ったり、高コストのカードを使用すると待ち時間が長くなってしまう。

 

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待ち時間を短くすれば複数回連続行動したりすることもできるし、逆に順番が回ってくる前に敵に何度も攻撃される場合もある。カードの使い方によって戦局が大きく変わってくる場面もあるため戦略が大事だ。

 

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カードはマップ上で拾ったりクリア後の報酬として手に入る他、ステージクリアでもらえるポイントを消費して購入することもできる。カード集めもこの手のゲームの醍醐味だ。

 

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メタルギアソリッド3や雑誌とコラボしたカードはタイトル画面からパスワードを入力することで入手できるが、今となっては入手が困難なのでネットで調べるしかない。

 

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カードによっては使用時に演出が入るものもあり、シリーズファンには嬉しいところだが、自動スキップがないのでカードを使うたびに毎回出てくるのでボタンを押してスキップしなければならないのは面倒だ。

 

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移動がとにかく時間がかかる。複数のマップが繋がっているステージを奥まで進み、また脱出のために戻らなければならないようなステージも結構あり、かなり面倒。キャラが2人になれば当然、移動の手間も2倍になる。

 

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扉を開ける際には扉の前で一度止まらないといけない、梯子を上る時は梯子の前で止まって梯子のほうを向いて昇るを選択、低い場所に入るには近くで止まって姿勢を変えてからもう一度移動…など移動に関するシステムはあらゆる点で面倒な仕様になっている。

 

f:id:teru_gamer:20211005192718j:plainゲームバランスは大味。特定のカードが強すぎる。激レアカードならともかく、結構簡単に手に入るカードですら強力なものが結構ある。

 

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例えば「ステルス迷彩」のカードはボス戦やアラート中でも装備した瞬間消えることができるし、「無音」のカードを使えば手榴弾もミサイルも無音になるので撃ち放題、殺し放題になる。

 

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かなりレアリティが低くて山ほど手に入る「ダンボール」のカードも超使える。「ダンボール」と「ステルス迷彩」をうまく使えばほとんどのステージを楽にクリアできるだろう。

 

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まあ、なんだかんだ言ってもゲームとしてちゃんと成り立っているので大味なのも含めて文字通りこのゲームの「味」なのだろう。賛否はあるかと思うがゲームの楽しさを損ねるバランスではないのは確か。

 

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ただ、デッキのカード構成を記録できないのはカードゲームとしては致命的。ステージによっては偏った構成にしたほうがいい場合もあるのだが、デッキを組み替えた後にもとの構成に戻すのが非常に面倒。

 

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基本的には良いゲームだと思うが、移動システムがネック。次回作では普通に移動できるようにシステムが変更されているらしいが…当然と言えば当然であろう。

 

イデアとしては面白いが、面倒な時間が多くてゲームのベース部分の足を引っ張っているためシリーズのファンであっても一概にはオススメできない。とにかく移動システムが問題なので、そこが我慢できるかどうか。あとはデッキ構成のセーブができないのもかなり痛い。その辺りさえ乗り越えられればストーリーや世界観、ベースのシステム自体は面白いので結構楽しめるかもしれない。

スコア:60点(100点中)判定:凡ゲー

(↑アマゾン商品ページ)

   

あくまでも個人の感想なのであしからず。

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