DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)【感想・レビュー】
【SWITCH・PC】
マーベラスのFIRST STUDIOによるニンテンドースイッチ向けメカアクション。プロデューサーはアーマード・コアシリーズを手掛けた「佃健一郎」氏。発売の翌年にはSTEAMにも移植されている。今回プレイしたのはスイッチ版。
まずは主人公を作成。外見の編集、性別の選択が可能。
アーマード・コアとは違い、キャラクターには全て顔、グラフィックが用意されている。ちなみに主人公は無口系で全く会話には参加しない。
見た感じはアーマード・コアにそっくりで、操作した感じも似ている。
アーマード・コアよりもライトな感じで、とりあえず移動しながら武器を発射していればなんとかなる。
ロボットを動かしている感やロボットと戦っている感がない。敵も小さくて(遠くて)迫力に欠ける。
ACとの違いの一つとして敵のロボットを倒すと残骸からパーツを1つ奪うことができ、何が拾えるかはランダム性が高いというハクスラ要素がある。
また、回復ポイントもフィールド上に複数用意されているためゲームとしてはかなり簡単なほうであろう。
グラフィックは、正直、あまり美麗ではない。プレイするのに特に問題はないとは思うが、こだわる人は注意。
パーツ構成を色々と考えるのがこの手のゲームの醍醐味だが…ゲームバランスがヌルすぎてたぶん初期装備でもほぼ大丈夫。武器も2~3種類しか使えるのはないので、上位のパーツを入手したら変える程度。
パーツは基本的に開発しないとショップに並ばない。開発には資金と元となるパーツが必要(開発に使用すると消滅する)という仕様なので、パーツは拾ったほうが早い。ショップはほぼ機能していないと言ってもいいだろう。
ロボットだけでなく、自分の体も改造手術できるのだが…
そもそも生身で戦うミッションは2~3個しかないし、この要素はほとんど無意味というかいらなかったかも。
ストーリーはダメダメ。抽象的なことばかり言うキャラばかりで話を聞いていて馬鹿馬鹿しくなる。最後には結局「貴様らには分かるまい」「全て無意味だ」みたいなのが多いし。
アムロとシャアの声優による、アムロとシャアのようなキャラに、ニュータイプの共鳴のようなイベントにはさすがに失笑。
演出も「子供向けかな?」と思わざるを得ない。硬派なゲームを求める人はやめておこう。
「どの勢力に力を貸すかは貴方が選択しなさい」みたいなメッセージが送られてくるのだが、選択肢など最初で最後の1つしかなく、ミッションを順番に受けていくだけの1本道。
似たような内容のミッションばかりだし、戦闘自体もそれほど楽しくはない。売りの一つである(?)巨大メカとの戦闘も、特別面白いわけでもない。
ゲームバランスも極端でよくない。前述通りパーツの構成などほぼ変えなくていいし、移動しながらアサルトライフルを撃っているだけでほとんどのミッションは余裕でクリアできる。
逆にラストの数ミッションは非常に面倒。瞬間移動しまくるボスがいたり、敵の硬さが尋常じゃなかったり…ラスボスは特に異常な硬さで、普通に戦うと弾切れして終わり(ラスボス戦では弾の補充はできない)。普通に戦わない方法もあるのだが、ノーヒントのため気づかない人も多いだろう。
とりあえず、色々と間違っている。
遊べないことはないが不満点が多く、ゲームとしての面白みにも欠ける。ストーリーや演出、キャラクターなどにも不快感を覚える面のほうが多い。迫力がなく、ショップが機能していない&そもそもパーツ構成をほとんど変える必要がないのでロボゲーとしての楽しさはかなり低い。ライトで快適なゲームを求める人は案外ハマるかもしれないが、終盤はいきなりゲームバランスが変わるし、個人的にはあまりオススメしない。
スコア:51点(100点中)判定:凡ゲー
(↑アマゾン商品ページ)
あくまでも個人の感想なのであしからず。