RESIDENT EVIL 3(BIO HAZARD RE:3)【感想・レビュー】
【PS4・PC】
RE:2に続いてのバイオハザードのリメイク作品第二弾。今回プレイしたのはPS4の海外版パッケージだが、日本語音声&字幕も収録されている。
今作では初代バイオハザードの主人公の一人であるジル・バレンタインを操作することになる。ゾンビのうろつくマップを探索しながら目的地に向かうというお馴染みの内容だが、今作は謎とき要素はかなり少ない。
基本的なゲームシステムはRE:2と同じだが、今作ではR1ボタンによる緊急回避を多用することになる。これがうまくできないと攻撃をバンバン食らいまくるので途中で回復が足りなくなって詰むかも。
演出が下手。カメラが近すぎるうえにぐりんぐりん動くので自分で操作していないにも関わらず酔って気持ち悪くなる。カメラが動きすぎて何が起こっているかわかりづらい場面も多々ある。
気のせいかもしれないが、RE:2に比べると視点が悪くて見づらい気がする(酔いやすい)。素早い敵が狙いづらく、敵に囲まれた場合に周囲の状況がほとんど把握できなくなる。
グラフィックは綺麗だが、指示された通りに明暗を調整すると暗い部分が暗すぎて見えない。しかし、暗い部分が見えるように調整すると不自然で安っぽいグラフィックに見えてしまう。もう少し開発者の側で調整してほしかった。
難易度はちょっと高め。敵の数が多く、弱点を攻撃しないと(したとしても)なかなか倒せないので狙いをつけるのが苦手だとノーマル難易度では弾薬が足りないかもしれない。
ゲームバランスは微妙。とりあえず敵(主にゾンビ&裸ゾンビ)の耐久力が高すぎる、ハンターが即死攻撃をしてくる確率も高すぎるなどの部分は特にこのゲームを楽しみづらくしているだろう。あと手榴弾が強すぎる(体感的にグレネードランチャー2~3発分くらいの威力)。
一部のマップが削除され、新たに追加されているマップがあるが、カットされている部分のほうが大きい印象。とにかくボリュームが少ない。じっくり探索しても5~6時間もあればエンディング。
ゲームとして全く面白くないわけではないが、演出時にカメラが動きすぎることや画面の明暗の差が激しすぎることによる「酔い」もあってそんなに楽しいとは思えなかった。
この敵はこの範囲から出ないというのが決められていて、そこから出るとゾンビだろうとハンターだろうと追いかけてくるのをやめて背中を向けて戻っていくというのも興ざめ。金網のあるマップだと一方的に攻撃が可能だし、かなり不自然。
全体的にRE:2からレベルダウンしている印象だ。同時収録のレジスタンス(オンライン対戦)を遊ばないならボリュームが少なすぎる。これでフルプライスは高い。
前作にはあった本編以外のモードもないため、クリア後は特にやることがないかも…特典アイテムを購入して2週するほど面白くもなく、奥深さもない。
つまらないわけではないが、そんなに楽しくはない。RE:2に比べて様々な点で見劣りする。演出は臨場感を出そうとしたのかもしれないが、カメラがダイナミックに動きすぎて見づらいうえに吐き気を催すのでマイナスポイントだろう。もともとが長いゲームではなかったとはいえ、フルプライスのリメイク作品がゆっくり目に遊んでも5~6時間で終わるのも期待外れ。視点やバランスも悪く、遊びづらい。正直、作り直してほしい。パッケージ版の相場がすぐに安くなったのも納得である。RE:2の出来が良かった分、ガッカリ感がものすごい。
スコア:57点(100点中)判定:凡ゲー
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あくまでも個人の感想なのであしからず。