XCOM:Chimera Squad【感想・レビュー】
【PC】
2Kゲームスの人気シミュレーションであるXCOMシリーズ最新作。今作はナンバリングではなく、外伝的な作品となる。現在はＰＣ版のみだが、公式で日本語に対応済みなので家庭用にも移植されるかも？
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ストーリーは時系列としてはXCOM2の後になる。エイリアンから地球を取り戻した後、人類と彼らは共生の道を歩んでいた。
アメコミ風のキャラクターの会話によって物語が進行していく。登場キャラクターのラインナップはちょっとポリコレを気にし過ぎな気もする…
今回プレイヤーが指揮するのはXCOMではなく、Chimera Squadという特殊部隊。街の治安を守りながらテロ組織を捜査して陰謀を阻止していく。
戦闘は今までのXCOMと同じアクションポイント制のシミュレーション。ただし行動は敵と味方のターンが入れ替わるのではなく、一人毎の交代になるなどの変更も見られる。
今作では「突入」という新たなシステムも追加された。誰がどこから突入してどういうアクションを起こすかをプレイヤーが指示できる。
これによって部隊をステルス状態で敵に接近させることはできなくなり、お互いに全員が発見された状態から始まる。
一つ一つのマップは狭く、戦闘は１つのミッション毎に１～３回なので戦闘時間は今までと比べてかなり短くなっている。
今作では新兵を加入させることはできず、隊員は全員ユニークキャラクター。それぞれが独自の能力とスキルツリーを持っている。今作では味方にも普通にエイリアンがいる。
エージェントはユニークキャラなので一人でも死亡するとゲームオーバーになってしまう。ミッションが失敗しても即ゲームオーバーのためゲームシステムとしてはちょっと極端な気もした。難易度ノーマルだとゲームオーバーはほとんどないが。
今までのシリーズとは違い拠点に施設を建設してアップグレードしていくことはできない。ゲームシステムは全体的に簡略化された印象。
ゲームバランス的にもXCOMシリーズにしてはかなり簡単なので入門用としてもいいかもしれない。
後々改善されていくとは思うが、現状だとバグがかなり多い。コントローラーだとＵＩが使いづらく、どのアイコンを選択しているのか視覚的にわからないので遊びにくいなどの難点も。
それよりも問題だと思うのはエージェントは１１人いるにも関わらず、部隊に迎えることができるのはなぜか８人までということ。初期メンバーの４人は固定なので実質選択できるのは４人だけ。このことはゲーム内において説明されていない。それぞれ別の能力を持ったエージェントなので全員加入できるようにすべきだっただろう。
エージェントの能力は使える者とそうでない者がハッキリ分かれているので、もし使えないエージェントばかり加入させてしまっても取り返しはつかない。序盤は人的資源が足りず、重傷を負うとスカーというペナルティが付く（数日の訓練で解消）というのもあり、この辺りの仕様やバランスは失敗だと思う。
私が気づいたのはそれくらいだろうか。エージェントを全員揃えることができない以外では大きな不満点はなかった。ゲームとしては普通に面白い。
本編を簡略化した外伝的な作品だが、不満点はいくつかあってもベースとなっているゲームが良いので今作もなかなか楽しい。熟練の司令官には少し物足りないだろうが、良作とはでは行かないまでもそれなりに楽しく、入門用としてもちょうどいい。バグが改善されればもう少し点数をアップさせてもいいだろう。
スコア：７３点（１００点中）判定：佳作
store.steampowered.com（↑Steam商品ページ）
あくまでも個人の感想なのであしからず。
