キャプテン・ラヴ【感想・レビュー】
無血説得!論撃バトル!あいまいな表現に対応、ファジー選択システム!ついてこれるか、荒唐無稽なストーリー!・・・ということらしい。一風、いやかなり変わったアドベンチャーゲーム、キャプテンラヴのご紹介。
なんと!ヒロインの声優と主題歌を担当するのはエンクミことタレントの遠藤久美子さん!歌や演技に関しては・・・色んな意味でエンクミとしか言いようがない。
愛の共産主義を標榜するラブラブ党という怪しげな地下組織に高校生の時に参加した主人公は・・・
大学に入学するころには党の幹部にまで出世していた!
入学式で10代には見えないファッションの女子たちに声をかけられる主人公。99年てこんなだったかな?
このゲームの特徴のひとつであるファジー選択システム。日本語にありがちなあいまいな返答を表現することが可能だ。ちなみに時間制限を過ぎると何も答えなかったことになる。
この主人公は顔はかなり良いらしいが、かなり性格が悪い。現代ならネットの掲示板やまとめサイトで他人を煽ってたりするんだろうか。
その性格の悪い主人公にも運命の出会いが!?愛の平等を訴えるラブラブ党員でありながら一人の女性を本気で好きになってしまった主人公。
しかしなんと、愛した女性(エンクミ)はラブラブ党リーダーである教授の溺愛する娘だった!
当然ながら許さーーーーーん!となり・・・
教授の差し向けた党員と戦闘に!
愛の戦士キャプテンラヴに変身だ!
さてこのゲームにおいてはストーリーのメインイベントとなる論撃バトル。
相手の言葉に対して選択肢を選び・・・
その選択肢が相手の心にグサッっと刺さればダメージを与えることができる。逆に間違った選択肢を選ぶと自分がダメージを受けてしまう。
ラブラブ党の刺客を何とか撃破するも・・・
結局物理的な方法で愛するエンクミを奪われてしまう!
敵の刺客や女性たちの誘惑を乗り越えて無事にヒロインを救出することはできるのか!?
主人公はイケメン故に様々な女性から迫られるが・・・
誤ってヒロイン以外の女性と結ばれてしまうとバッドエンドだ。ゲームをクリアしたければエンクミへの一途な愛を貫くのだ!!これでゲーム内容の紹介はできたと思うので評価に移りたいと思う。
このゲームの登場人物は皆ハチャメチャでストーリーもまさに荒唐無稽だ。しかしギャグとしてはそんなに面白くはないし、1つ1つのシナリオもメリハリが無くダラダラしている感じで読み進めるのがつらく感じた。
論撃システムなんだけども論理的に考えて相手の矛盾を突く、といったものでは全くない。相手の性格を考えて言われたら嫌がりそうなことをいうって感じなんだけど、非論理的な要素が強すぎるのでどの選択肢も正解になりそうな場面も多くわかりづらいし、正直あまり面白くない。ダメージを与えた回数が2-2でも勝利になったり、3-2でも負けてしまったりと勝利条件もよくわからない。
ヒロイン以外の女性と結ばれることができるというのは面白いが、ストーリーが冗長なうえ文章スキップ機能がないため何度も同じシナリオを遊ぼうという気にはなれない。
唯一無二といった作品だが楽しいかと言われれば・・・荒唐無稽なストーリーやギャグのセンスが気に入れば楽しめるかもしれないが、実際にやってみた感想としては発想やコンセプトは面白いが勢いだけのゲームといった感じだ。PSの中ではそこそこのレアゲーだと思うのでコレクション目的で期待せずに買ってみて、もしハマればラッキーくらいの気持ちのほうがよさそう。
スコア:44点(100点中)判定:ダメゲー
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あくまでも個人の感想なのであしからず。