F-ZERO【感想・レビュー】
【SFC】
スーパーファミコンのローンチタイトルのひとつとして1990年11月に発売された任天堂のレースゲーム。ニンテンドースイッチオンライン加入者は無料で遊ぶことができるぞ。
選べるマシンは4種類。それぞれ加速度や最高速度などの性能に違いがある。
当時のレースゲームにしてはスピード感がある。回数制限はあるが、ブーストによる加速も可能だ(周回毎に回復)。
コースの端や他のマシンとぶつかるとパワーのゲージが減っていき、ゼロになるとマシンが爆発してしまう。
規定の順位でゴールを通過できなかった、最下位になってしまった、あるいは途中でマシンが爆発してしまった場合はコースをやり直すことになる。ただし、残機がない場合はゲームオーバー。
コース上にはいくつか仕掛けが用意されているが…今遊ぶと特別楽しいゲームではないような…ちょっと単調かも。
マイナス点は…ライバル車やお邪魔キャラとぶつかるとこちらだけピンボールのようになることが多々あり、イラッとするということだろうか。
当時遊んでいたらハマっていた可能性はあるが、現在では特に物珍しさや面白さはない。
あまりにも普通すぎて書くことがないので短い記事になってしまった。
スピード感はあるが、他に特筆すべき部分はない。発売当時には珍しかった要素もあるのだろうが、今遊ぶと普通のゲームとしか言えない。つまらないとまでは思わないけども同じ任天堂のレースゲームであるマリオカートと比べると楽しさは大きく劣る。まあ、1990年のゲームなのでしょうがないとは思うが…現在の基準だと50点台が妥当な評価かと。
スコア:53点(100点中)判定:凡ゲー
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あくまでも個人の感想なのであしからず。
R-TYPEⅡ(R-TYPE PART-2)(PCE)【感想・レビュー】
【PCE】
R-TYPEⅡの名称で販売されているが実際には2作目ではなくハドソンが移植したPCE版R-TYPEのパート2である。のちにアイレムから発表されたR-TYPE IIともまた違うので注意。
PART-2のステージ1は実際はR-TYPEのステージ5となるため普通に開始するとちょっと難しいのだが…
前作の最後に表示されたパスワードを入力するとパワーアップした状態で開始できるぞ。
パート1の続きなのでシステムは前と完全に同じ。しかし難易度は劇的にアップしている。
反射神経とテクニックではどうしようもなく、覚えることでしか進むことができない箇所がかなり多くなった。
PART-1は倒し方を知らなくてもボスを倒すことができたが、今回は倒し方を知らないとかなりキツい。
ちなみにこのボスはアーケード版ではボツになった「ヤジュー」という敵。こいつとはPCE版でしか戦うことができないが、安全地帯で戦う以外で対処するのはかなり難しそうなボスだ。
今回は完全に覚えゲーかな。それにしてもPART-1に比べてPART-2の難易度は異常に高すぎる気がする。
PART-1と比べて難易度のインフレがヤバい。ステージもボスも覚えるしかない場面が多くなってプレイした感じがかなり違うゲームになってしまった印象。それでもまだシューティングとしての面白さはしっかりあり、世界観やグラフィックも素晴らしいので現在でも十分通用する内容だろう。ただ難しすぎて賛否両論かと思うので点数を抑えた。
スコア:70点(100点中)判定:佳作
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あくまでも個人の感想なのであしからず。
R-TYPE(PCE)【感想・レビュー】
【PCE】
87年にアイレムから発表され88年にハドソンからPCエンジンに移植された人気シューティングゲームシリーズ第1弾。最近ではクラウドファンディングで資金を集めたR-TYPE FINAL2が発売されて話題となった。容量の問題でPCE版は1-4面を収録したこちらと5-8面を収録したPART-2に分かれて発売された。
基本的なシステムはショット、チャージショット、アイテム取得による武器の変化やパワーアップなどオーソドックスな感じだが…
独自の要素としてフォースと呼ばれる子機を飛ばしたり、自機の後ろに付けて背面にショットを撃ったりなどが可能で通常のシューティングよりもゲーム性が高くなっている。
当時は美しいグラフィックと独特の(キモい)世界観に圧倒されたものだ。音楽も素晴らしい。
ステージの構成も上下の壁から敵が出てくるステージや巨大戦艦との戦闘など様々なパターンのステージがあって飽きさせない作りだ。
当時からすでに安全地帯やボスの倒し方などの攻略法が確立されていたが、それらを知らなくてもクリアすることが可能な良バランス。
最近の弾幕シューティングに比べると静止画では簡単なように見えるが、攻略法を知っていても油断したらやられる難易度だ。
移植するにあたってアイレムからソースコードが提供されなかったため人力での再現移植となったらしい。そんなハドソンもアイレムのゲーム部門も今はなくなってしまった…私が大金持ちなら部門ごと買い取ったのだが!
クリアすると最後にはパスワードが出現する。このパスワードをPART-2で入力するとパワーアップした状態で残機を引き継いでプレイできるぞ。
内容、グラフィック、音楽、バランス、世界観のどれをとっても素晴らしいの一言しかない。こんなゲームを製作したアイレムも凄い!ソースコードなしで移植したハドソンも凄い!初心者から上級者まで楽しめ、何度遊んでも面白い今作は間違いなく名作と言えるだろう。現在だとリメイク版のR-TYPE Dimensionが遊びやすいかな?アーケードの移植だけども。
スコア:90点(100点中)判定:名作
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あくまでも個人の感想なのであしからず。
火吹き山の魔法使い【感想・レビュー】
【PC・SWITCH】
1980年代にブームとなったゲームブックをコンピューターゲーム化したもの。Steamで発売されたのち(英語版)、SWITCHでも発売された(日本語版)。
ストーリーや世界観は王道で非常によくある感じに思えるが、他の作品の世界観が原作のゲームブックの影響を受けたと考えるほうが正しいのだろう。
最初に選べるキャラクターは4人。
キャラクター毎に異なった背景やストーリー、能力や必殺技が用意されている。
ゲームブック同様に本をめくって読んで行くような感じでストーリーが進んでいく。
原作の挿絵もカラーで収録されている。
各所には分岐点や選択肢も多数用意されており…
プレイヤーの選択によって異なる結果が待ち受けている。中には選択肢ひとつで即死亡となる凶悪なイベントも。
ちなみに、オートセーブのみなので気に入らなくてもロードしてやり直すことはできない。
オッサンが急に少女のような言葉ではしゃぎだしたりなど、翻訳が多少おかしいのはご愛敬。
戦闘はマス目の上で戦うSRPGスタイルだが、敵味方全員が同時に行動するため、敵の動きを予測しながら戦わなければならない。
もし、お互いに攻撃がヒットした場合は技術の数値+サイコロの目で優劣を決定。
もちろん、敗北は死亡扱いとなる。なかなか難しいが、慣れれば面白い。
勝利すると「魂」や、場合によっては金貨やアイテムが手に入る。
入手した「魂」は新しいキャラクターをアンロックするために使うことができるぞ。
正直、最初は戦闘がつまらないゲームだと感じたが、敵のパターンを覚えたりしているうちに初めて戦うモンスターでも動きを予測できるようになって、楽しくなってきた。
キャラによって強弱の差が大きいのは否めないが…まあ、キャラの多いゲームなのでこれも作品の味と言える。
このゲームはマルチエンドになっており、クリアまでにいくつ鍵を集めたかによってエンディングが変化する。
鍵の位置や固有イベントはキャラによって違う。キャラクターの数はかなり多いのでリプレイ性は高い。
ある程度マップの構造やイベントの位置、内容を覚えてしまえばクリアするのは難しくない。
しかし、全ての鍵を入手して完全クリアを目指すならメモを取りながら何度もやり直す必要がある。
キャラを変えてもマップの内容の大部分は同じだし、リプレイ性が高いとはいえども飽きやすいのは否定できない。
途中セーブがあったほうが快適だったと思うが、ゲームバランスを損なう可能性が高そうなので、これはこれでいいのだろう。
個人的にはそこそこ楽しめたが、結構好き嫌いは分かれそうではある。
リプレイ性は高いが、同時に覚えゲーでもあり、めっちゃハマる人以外は遅かれ早かれ飽きるだろう。でも戦闘は慣れれば楽しいし、ゲームブックを気軽にいつでも遊べるのはいい感じだ。このゲームの戦闘システムを使ったRPGなどがあれば欲しい。
スコア:65点(100点中)判定:佳作
store-jp.nintendo.com(↑ニンテンドー商品ページ)
あくまでも個人の感想なのであしからず。
天地創造【感想・レビュー】
【SFC】
1995年にSFC用ソフトとしてエニックス(現スクエニ)から発売されたアクションRPG。「ソウルブレイダー」「ガイア幻想記」と合わせてソウル三部作とも呼ばれる。未だに移植を望む声がある人気作品だが、開発したクインテットはすでに倒産してしまっているらしい。
物語は地底世界に住む主人公アークが村長の家の地下に隠された禁断の箱を開けてしまうところから始まる。
1995年ともなるとプレステもすでに発売されているが、SFCでもこの作品のグラフィックは十分綺麗だ。そして楽曲のクオリティがかなり高い。
ストーリーはよくわからないうちに色々と勝手に進んでる感じがしてあまり面白いとは言えない。まあ、物語の真相を考えるとそう感じるのが当たり前とも言えるのだが…終盤までプレイヤーを置いてけぼりにした微妙な内容が続く。
内容を考えると「天地創造」というタイトルはかなり大げさなように思えた。主人公やプレイヤーは天地を創造しておらず、「勝手に文明復活」といったほうが正しい。主人公は終始おつかいをしているだけなので。
戦闘はゼルダや聖剣伝説のようなアクションだが、これがめちゃくちゃ完成度が高い。現在でも普通に通用するレベルかもしれない。
動きが軽快で爽快感があって楽しい。しかし簡単すぎたりはせず、敵の動きを見極め相手によって攻撃アクションを使い分けたりなどの必要があるが、それもまた楽しい。
魔法を使いこなせばさらに有利に戦える。でもアクションを極めれば(一部のボスを除いて)使わなくてもクリアすることは可能だ。
ボス戦もただゴリ押しすれば勝てるというものではなく、パターンを覚えながらうまく立ち回らないとなかなか倒すことはできない。
しかし回復アイテムもある程度持てるようになっているし、魔法もあるのでボスが強すぎて勝てないということはない。簡単すぎず難しすぎずの適度な良いバランスでボス戦もかなり楽しめるぞ。
ただ、謎解きがちょっと面倒…謎解き以外にも必要以上に分かりづらい部分が多々あるので全く攻略を見ずにクリアするのは難しいと思う。
例えばここの川沿いに一か所渡れるところがあるんだけど、「渡れるところがある」と知らなければ非常にわかりづらい。他にも「ここ入れるの?」っていうところが結構ある。
ストーリーが微妙なのもあり、途中で詰まるとげんなりして自力で解こうとは思えない。でもアクションはマジで凄いので遊ぶ価値のあるゲームだ。
アクション性は当時のゲームソフトでは最高クラスの完成度で戦闘が楽しい。現在でも全然通用するレベルかと思う。音楽もかなりいい感じ。ストーリーや世界観も高い評価を受けているようだが、個人的にはあまり期待しないほうがいいかもしれないと言っておきたい。とはいえ、スーファミが遊べる環境にあるならば一度は遊んでみるべき作品ではあるだろう。判断が難しい作品だが、ストーリーと世界観にプレイヤーのモチベーションを高めてくれる力に欠けるし、ゲームとしては攻略なしでは分かりづらい部分も多いので佳作という判定にした。2Dアクションが好きな人はもし移植されたらとりあえずやってみてほしい。
スコア:70点(100点中)判定:佳作
(↑アマゾン商品ページ)
あくまでも個人の感想なのであしからず。